今日は憂国忌
私が「三島由紀夫」という人を知った日が、この11月25日だった。12歳、
中学1年だった、何も世の中を知らなかった私が、テレビの前に釘付けになった事を覚えている。もちろん、三島文学に触れた事もなかった時の事だ。
鮮烈なイメージを抱きながら高校になった時、「金閣寺」という三島の作品を読破した。授業中でありながら、夢中になった事を忘れてはいない。
当然のように先生に見つかり小説は没収され、「後で職員室に取りに来るように・・・」と言われた。
世界史の授業だった。
「何故授業中にこんなことをするんだ?」と先生に聞かれ、「面白かったんです」と答えたと思う。そして「先生の授業より…」と一言多く応えた事も今更ながら自分らしい・・・(苦笑)。
あれから45年。今一度ゆっくり読んでみたい小説だ。
今日の憂国忌は「リセットライフ」として新たなスタートを切った自分への、何かしら青春時代を思い出させる一日となった。
一冊の本が、人生へ与えてくれるものの大きさを、感じる一日だった。