BAMUのつぶやき

日本人だから感じること・・・

お寺では聞けない蓮如さんのお話 その14

地域情報誌『乗鯨神来』(残念ながら廃版)


 蓮如さんの事を語るようになって、本当に沢山の人と出逢いました。もちろんいろいろな本にも出逢う事があり、今ではその全てが自分の財産となっています。
 その中で、原稿を頼まれ書き記したことも多々ありました。特に、5年以上「吉崎建立ものがたり」として連載させて頂いた『乗鯨神来』という福井県坂井市の地域情報誌のことはよく覚えています。そしてまた、それを読んで頂いた方にお会いすることもあり、「読んだよ」と言って頂いた事にすごく感動していました。今ではそのサイトも無くなってしまい、再び読むことはできなくなってしまいましたが、そこに書かせて頂いた事は、今もなお自分の知識として残っています。蓮如さんの生い立ちと歴史、そして吉崎に来られた訳なども書かせて頂きましたが、それは、自分なりの解釈とストーリーを起ち上げ、少しでも『蓮如さんの心』を描かせて頂いたつもりです。そして、「真宗」を確立させた蓮如さんは、宗祖親鸞聖人と二人三脚で確立させられたもので、本願寺大教団が出来上がった歴史の重みを感じざるにはおれませんでした。なにごとでも決して一人ではつくる事はできず、同じ意識の共有と協力体制の大切さを学ぶことができた事は、すべて『蓮如さんのおかげ』だと思っています。蓮如さんにはたくさんのお弟子さんがいました。その人たちもまた、本願寺を支えた協力者たちで、門徒ともども、みんなで創りあげた本願寺だと思っています。
 お弟子のひとりに「空善坊」という方がいらっしゃいました。諸説あるとは思いますが、中井長右衛門が空善坊であり、賞金首のかかった蓮如さんを殺害しようとして、誤って自分の娘「お初」を殺してしまったお話『蓮如さんとお初』の逸話は、人間の「欲望と悲しみ」を綴った逸話として自分なりに書かせて頂いたものを今読み返してみても、「人の心」が良く解ってきます。この「お初地蔵」の逸話は、吉崎のものではありませんが、是非ネットで調べて知って頂きたいと思います。
https://takashima-kanko.jp/spot/2018/06/post_95.html